諸元
- 製造年:1964年
- 歯車比:84/15=5.6
- 主電動機:TDK817A 155kW
- 制御装置:東洋電機抵抗制御方式(ACDF-H8155-576改)
- ブレーキ:HSC-D
- その他:改修工事済・新塗装化済
収録機材:三洋ICR-PS004M + audio-technica製マイク(型番不詳)
環境:★★★★☆
各駅停車も110km/hまで加速することがある区間です。旧宿場町淀周辺以外沿線全域で軟弱地盤のため人が住むには適さず駅間距離が長くなっています。千両松付近はかつて宇治川の堤防上で併用軌道だったものを専用軌道に移したのでその取り付け部分が急曲線になっています。淀駅は下り線のみが高架化されており、この収録からまもなく上り線も高架化されました。地上時代の淀駅は淀城本丸跡に隣接していてホームは狭く頻繁に激しい混雑が発生し通過列車がたびたび徐行していましたが、高架の淀駅は地域住民の動線と京都競馬場へのアクセス動線を分離できる構造にするため約200m京都方(旧池上踏切道の直上位置)に移動し、広々とした快適で安全な駅になりました。
八幡市駅は下りの待避線(4番線)、引上線(上り川側に張り付く5番線・下り山側に張り付く6番線)と待避線分岐直前(大谷川橋梁上手)の渡り線が廃止されています。引上線と渡り線は1500V昇圧後の長編成化に伴い撤去されたようです(引上げ線撤去は石清水八幡宮の土地に隣接していたため延長できなかったのと、淀車庫拡張により不用となったことが関係しているようです。引上げ線跡の一部は4番線廃止まで安全側線に流用されました)。駅が半径380mの曲線上にあり待避線の4番線に入るには逆カントで8番分岐器を通過するため15km/h制限となっており、8連の4番線進入時はかなり時間を要します。ラッシュ時に使用されていましたが必ずと言っていいほど後続の通過列車は詰まって減速を強いられていました。正月ダイヤではどうせ徐行がかかるし狭いホームが混雑するのを回避するためか積極的に待避列車が設定されていましたが。淀駅が改良されたことにより待避は淀駅に変更され八幡市4番線は廃止となり、この収音の直前に4番線跡を利用してホーム拡幅工事が完了しています。(後に1番線も廃止されます)