京阪8000系 K特急 出町柳-淀屋橋(2003.12.29)

京阪8000系 K特急 出町柳-淀屋橋(2003.12.29)

2025年8月6日

諸元

  • 製造年:1991年
  • 歯車比:84/16=5.25
  • 主電動機:TDK8160-A 175kW
  • 制御装置:東洋電機界磁位相制御方式(ACRF-H8175-792A)
  • ブレーキ:HRDA-1

収録機材:Olympus DS-10 + audio-technica製マイク(型番不詳)

環境:★★★☆☆

K特急のKはいったい何なのか、というのは当時物議をかもしたものだが、快速のKではなく京阪間直通のKのつもりだったらしい。

「JRが京阪間シェアを奪ったから京阪・阪急は特急のノンストップをやめた」という説があるが、単なる噂である。2000年12月鉄道ピクトリアルの記事によれば、京阪の京都・大阪間直通需要は全然減っていないとのこと。つまり新快速は221系がゲームチェンジャーになったわけではなく琵琶湖線から大阪への乗客増で相対的に存在感を増したが京阪・阪急に強い影響を与えたりはしていない。本町・谷町四丁目らへんが目的地だったら乗り換え時間のロスを加味した総所要時間は出発地が京都駅直近の場合以外は京阪・阪急が優勢だ。1990年から2000年にかけて総乗客数が激しく減少したために優等種別の特急・急行を一元化する中で京阪・阪急は京阪間ノンストップにこだわらず特急を途中駅に停車させるようになったのが本意のはずが、尾ひれはひれついて変な噂が広まってしまったということっぽい。

京阪は特急を増発し丹波橋・中書島・樟葉・枚方市からの乗客を吸収する流れに動いたが、2003年当時はまだラッシュアワーの樟葉・枚方市に特急停車など到底無理なくらい輸送断面が太かった(全種別合わせて45本/時が7:30~8:30の天満橋に到着するという非常に密度の高いダイヤだった)。そこで登場したのが「K特急」であった。朝ラッシュは枚方市に停車するもののまず座れないし寝屋川市手前で詰まってノロノロ走るのだが、急行や準急もまず座れないし寝屋川市手前で詰まってノロノロ走るのは同じだったので乗りさえしてしまえば何も変わらなかった。いや、萱島カオスを回避できるから絶対K特急の方が楽だ。

(その後、守口~寝屋川の人口が急速に減っていき動線分散が進む中でK特急はひっそりと消えていった・・・)

この音源は手持ちの中でK特急の最古のもの・・・だと思う